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配布先作成にあたって
社内体制宝印刷のCSR支援体制[Q1] 『環境報告書』をつくってきましたが、今後は『CSR報告書』に変えるべきでしょうか。その場合、もっとも留意すべきことは?[A1] 企業の多くは、ISO14001の認証取得とともに、自社の経済活動が社会にどのような環境負荷を与えているのか、また負荷低減策がどのような効果をもたらすのかなどを『環境報告書』の形で作成してきました。しかし、最近の世界的な潮流では「環境」だけでは不十分で、「経済」「環境」「社会」の3つの側面から企業を取り巻くステークホルダー(利害関係者)に対し、企業の社会的責任を明らかにすべきであるといわれています。『環境報告書』の多くは、環境関連部署が中心となってつくられてきました。一方、『CSR報告書』となると経営により近い部署が統括し、より広範な部署の取り組みを吸い上げてつくる必要があります。 [Q2] CSRの専門部署を設けましたが、まだ取り組みの方向性が固まっていません。『CSR報告書』は作成すべきでしょうか?[A2] 企業のCSR担当者からひんぱんに聞く質問です。「当社はまだ取り組みが始まったばかりで報告できることはなにもやっていない」というと、謙虚で奥ゆかしいのですが、日本企業の多くは、地域社会や従業員、そして株主などへの対応を意外としっかり進めています。それらの取り組みを一つひとつ検証しつつ、正直に述べることこそ、『CSR報告書』づくりの第一歩です。また、CSRの専門部署設置を機会に、新たな目標を掲げ、これまでの取り組みと併せて外部のステークホルダーに明らかにすることも立派なCSRといえます。 [Q3] 当社はもともと環境負荷の少ない業態のため、『環境報告書』を作成していません。『CSR報告書』も作成しないですみますか?[A3] たとえば金融・保険、あるいはIT関連など環境負荷の少ない産業があることは事実です。しかし、最近の企業は連結経営とグローバル展開を行っているため、資材の購入先が公害を出していたり、海外の取引先が児童虐待などの反社会的な活動を行っているかもしれません。そうした問題がオープンになれば、安易に取引してきた企業姿勢そのものが社会から厳しく糾弾されるはずです。CSRには社会貢献という側面とともに、企業活動によってもたらされるリスクのコントロールという側面もあります。金融・保険会社やIT関連産業では、顧客情報の漏洩やセキュリティといった新たな課題もクローズアップされています。 [Q4] 発行することの大切さは分かりました。でも、『CSR報告書』はだれに配布すればよいのでしょうか?[A4] 通常、企業が発行する印刷物の多くは、明確な読み手を意識してつくられています。しかし、『CSR報告書』が読み手とするステークホルダーは、お客様・地域社会・行政・株主・投資家・就職希望者・NGO・NPO・従業員と家族など極めて広範囲に及ぶため、少ない部数では"焼け石に水"となりかねません。しかし、配布部数を広げるとなると制作・印刷コストだけでなく、配布コストも膨大なものになりかねません。解決策としては、当面ステークホルダーの重点を絞り、いちばん読んで欲しい層を対象にターゲットを絞り込むことも方策です。最近の傾向では、まず従業員に自社の取り組みを知ってほしいという企業が増えています。 [Q5] CSRの重要性について役員クラスの理解が不十分です。宝印刷ではCSRの意義を伝える勉強会の講師や『CSR報告書』のコンサルティングはやらないのでしょうか?[A5] 宝印刷のCSRサポート体制は、CSRを研究する「ディスクロージャー研究三部」とツール制作を行う「IR推進部」が窓口となっています。ご質問のようなご要望に対しては、主として「ディスクロージャー研究三部」が対応し、これまでにも社内勉強会の講師や取締役会へのレクチャーなども行っています。具体的なご要望を踏まえ、講師派遣についてもご相談に応じています。 [Q6] 『CSR報告書』をつくるには、どのくらいの日程が必要ですか?[A6] 通常の印刷物は発注から納品まで4ヵ月が目安となっています。しかし、『CSR報告書』の場合は、初めてつくるという企業が多いことから、企画やコンテンツづくりにかなり日数が掛かります。『環境報告書』をつくってきた企業ならば、「環境」のデータ集計にはそれほど苦労はないでしょうが、初めて『CSR報告書』をつくるとなると、まず何が出せるのかを精査・検討しなければなりません。最近はホームページ等の充実である程度の情報は外部からでも取り出すことができますが、社内でなければ分からない取り組みが多い場合は、その収集にある程度の時間が必要です。担当部署が明確で社内資料が整理されている企業で4~5ヵ月、資料の収集からスタートする企業で5~6ヵ月程度かかると覚悟した方が良いでしょう。 [Q7] 『CSR報告書』をつくるには、どのくらいの予算が必要ですか?[A7] 印刷物は、通常ページ数と印刷部数で決まります。ページ数が多いと、原稿作成やレイアウトなどの制作費用が増えますし、印刷費用も変わります。費用を安くしたいということであれば、ページ数を薄くし、印刷部数も少ない方が良いでしょう。ただし、ページ数が薄くても、原稿作成やデザインレイアウトに凝り、取材やカメラマンによる撮影やイラストレーターによるイラスト原画の作成などが加わりますと、費用は膨らむことになります。読者の立場からすると、文字ばかりでは読む気がしません。写真やイラストやグラフなどが適度に配置され、文字量もある程度ゆったり入っていた方が評判は良いようです。 大雑把な言い方ですが、20~30ページのものを2,000~3,000部刷って300万から400万円程度の予算でしょうか。 [Q8] 『CSR報告書』には、どのくらいの社内体制が必要でしょうか?[A8] 『CSR報告書』は、『会社案内』などのツールに比べてもページ数が増える傾向にあります。また、内容を重視すればするほど、この傾向が強まるため、通常の印刷物に比べると、社内担当者の負担も大きいようです。広報担当者など社内の事情に精通した経験者が担当すれば、どこの部署からどのような資料・原稿・データ・写真などが入手できると想定できるかもしれません。しかし、この種のものが初めての方ですと、社内の合意やコントロールにもかなりの時間を要するはずです。できれば複数の担当者が役割を分担し、ある程度の権限をもって進行することが望ましいでしょう。社内の参加意識を高めるため、CSR委員会などの名目で、いろいろな部署の参加を仰ぐのもよいアイデアです。もちろん、トップ自らの参画があれば申し分ありません。 [Q9] 宝印刷のCSR支援体制にはどのような特徴がありますか?[A9] ご存知のように、宝印刷は企業の情報開示(ディスクロージャー)の専門企業です。業務の中心は、株主や投資家向けの情報開示ですが、社会的な存在である企業を側面からサポートするCSRも、大切な情報開示のひとつであると捉えています。通常の『CSR報告書』だけでなく、読み手のニーズを考慮した簡易版の『CSR報告書』、会社案内・アニュアルレポート・事業報告書などの既存ツールを活用したCSRコンテンツの作成のほか、当社の子会社がもつIRマガジン『ジャパニーズ インベスター』の誌面を活用したCSRの取り組み紹介なども手がけています。
[Q10] 『CSR報告書』では仕様にも凝ったものを多く見かけます。宝印刷ではどのような提案が可能ですか?[A10] 宝印刷は、企業のディスクロージャーツールなどを数多く手がけてきました。最近では、こうした株主・投資家向けのツールも、幅広い読者が読み手となっているため再生紙や大豆インキなど環境負荷の少ないものが当たり前になっています。また、「FSCマーク」と呼ばれる森林管理のしっかりした森から伐採されたバージンパルプを使用したもの、「間伐紙マーク」と呼ばれる間伐材と古紙でつくられたもの、「水なし印刷マーク」と呼ばれる有害な廃液が出ない印刷方法を用いたものなど、企業のご要望に合わせて紙やインキの選択もいろいろ選べるようにしています。このほか、印刷物の性格に合わせてA4以外の簡易版などユニークな仕様についてもご提案を行っています。 【参考】
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